音楽すること~musizieren~
ドイツ語でmusizierenという言葉があります。
直訳すると”play music”で音楽をするという意味。
なんとなく私はこの言葉が好きです。
音楽(music)というものを(play)する・取り組む、という感覚ではなくもっと内から音を発するような感覚に感じませんか?
私はいつもこのmusizierenという気持ちを大事にしています。
「そこに楽譜がある
楽器を持っている自分がいる
音を読む
イメージを歌う
息を吹き込む
作曲者のメッセージを聞く
音を紡ぐ
誰かへ届ける」
この一連こそがmusizierenであると思うのです。
音を読むだけでもない
演奏するだけでもない
聞いてもらうだけでもない
この全てがあってこそ
一つの作品となる。
いつも生徒に言うことでもありますが
これは私が師匠から言われたことでもあります。
“例えロングトーンでも音階練習でも
それが全て音楽であるべきだ”
音楽のための練習をするんだ、と。
もう一度音楽ってなにか
考えよう。
そして、どんな練習にも
自分の心の中の何かを宿して音を出そう。
いつもそれを忘れないでいたいと思うんです。
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