絶対!うまくなるクラリネット vol.5

みなさんこんにちは。
今日はねこせんせーがお送りします。
レッスンの前に…


なんと!
ねこせんせーのロゴができました😺

スマホのアプリ
Canvaで作りました。

クラリネットアカデミーのチラシも
このアプリで作ったのですが、

たくさん素材が入っているので
とても良いです!


.......

さて、
今日はフレーズの作り方について。

今日のレッスンは
是非YouTube動画と合わせてご覧ください。


フレーズの作り方、というと
なんとも作為的で
あまり音楽的に感じないかもしれませんが

音楽には”流れ”があり
音楽にとって一番シンプル で自然な流れを作れるようになることはとっても大事。

不自然な歌い回しというのは
音楽の流れに反して自分の意志で吹いている、もしくは息をコントロールできていない、音楽に没頭するあまり自分の音が聴こえなくなっている、という原因で起こります。

こう吹きたいという意志を持つことや没頭することは大切なことでもあるのですが、コントロールできていないのはよくありません。

まず
余計なことをせず
自然な、シンプルな流れを作れるようになりましょう。



自己流のアレンジはそれからです。


YouTubeにあげた動画は
ドヴォルザークのユーモレスク

それを全部で5パターンの吹き方で吹いています。

まずは聞いてみてください。



違いがわかりましたか?


言葉で説明すると

パターン1 流れがなく音を読んだ演奏
パターン2 フレーズのトップが早めにくる(2小節めのあたま)
パターン3 フレーズのトップが真ん中にくる(2小節め後半から3小節めあたま)
パターン4 フレーズのトップが遅めにくる(3小節め後半から4小節め)
パターン5 組み合わせ&急な変化



基本的に大切なことは
”行って戻る”こと。

スタート地点があって目標地点があって、戻ってくるまでが1つです。

登山に例えたら
登って頂上について、下るまで。



これが基本。

目標地点がどこにあるかで
登る速度も変わります。

急な坂道は勢いをつけないと上がりきらなかったり、ながーく地道にゆっくり上がっていったり。

いつも同じじゃないですよね。


まずはどんな速さでどこまで登ってどう下るか?考えます。

色んな山を描けるようになりましょう。

階段を一段一段登るように
登る速度や下る速度はだんだん。

一定に。

アクセントのようになったりいきなり萎まないように。

音の強弱だけじゃなく、速度や重さも聴いてください。

自分のイメージする山を音で描けるようになったら、今度は音楽をよく聴いてみてください。


ここの音面白いな
ここは急に変化するぞ

音楽に寄り添って探してみてください。


そういったところは
山登りの障害物だったり
途中に見える綺麗な景色です。




ただ登るだけでは面白くありません
いつも平坦な道なんてありません


そこで流れを変えてみましょう。


subito p, subito f

accelerando, ritardando


などなど。


シンプルなものの中からそういった彩りを探して、音にしていく。


音楽を作る、という意味ではそれがとっても大切なことです。


まずはどれだけシンプルに、綺麗にフレーズを作れるか、そして考えた通りに表現できるか。

やってみましょう!








さて





皆さん色んなイメージを持てたでしょうか?






最後に。


それとは別に忘れてはいけないもう一つ大切なことがあります。

それは、
演奏者にそういった意志があるのと同じように

作曲家にも同じ気持ちがあります。



だから楽譜には、強弱や音楽用語が記載されてるんです。



それを無視して良いでしょうか?
私がこう吹きたいからと、楽譜に書かれていることを無視することは、作曲家の気持ちを無視してることになります。



編曲者の書き込みと作曲家の書き込みは違います。


編曲者の書き込みはひとつの提案ではありますが、作曲家の書き込みは願いです。


是非無視せず、気持ちを汲み取ってみてください。


音楽に寄り添う、とはそういうことです。


作曲家にどんな曲なの?と聴くことは(現代曲でなければ)絶対に不可能なことですが、楽譜を通して共有しようとすることはできます。


それって、自由に吹くことよりもずっとずっと素敵なことなんですよ。



絶対に会話することができない人と、楽譜を通して会話できるんですから。


今回は練習の一つとして、
パターン5では色んな味付けをつけていますが、ドヴォルザークさんが何を考えて書いたか?考えてみるのもまた、大切な練習です。

是非是非挑戦してみてください。



それではまた!

0コメント

  • 1000 / 1000