絶対うまくなるクラリネット vol.4 “歌う”
ねこせんせーの
コンサート帰りのねこ太くん。
どうしたら
キレイに
楽しく
面白く
悲しく
歌えるようになるんだろう…
演奏家が音で表現したものを
感情や光景や言葉を
聴衆と共有する
そんな素敵なことができたら
何て素晴らしいとおもいませんか?
どんな曲かわからないときは
まず聴いてみよう。
音源がないものは
何度も何度も楽譜を読もう。
そしてまずはその曲の全体のイメージを持とう。
気持ちを付けてみる
(楽しいのか?嬉しいのか?似てるようで違います。悲しいと辛いも少し違う。)
場所を思い浮かべてみる
(暗い場所でも狭いのか広いのかで捉え方が変わります。明るい場所でも狭い範囲に光が差しているのか全体が光り輝いているのか?)
物語の主人公を作る
(どんな登場人物が出てくるのか?女の人でも子供?大人?おばあちゃん?)
全体の雰囲気がわかったら、
その曲の中で雰囲気が変わるところを探してみましょう。
(幸せなのに孤独を感じる、辛いけど前を向いている…と感じるようなところ。)
(暗い場所の奥に光が見える、光の中の影、など…)
(子供が大人に憧れている、おばあちゃんが昔を思い出している、ようなところ)
などなど。
そういった色が変わるところをたくさんたくさん見つけてください。
よく耳をすませば、
きっと聞こえてきます。
そういったイメージを持つことが
音楽をする上ではとても大切です。
そして出来るだけ具体的にイメージしてください。
今日出した動画の
カヴァレリアルスティカーナの間奏曲には
イメージ画を書いて付けてみました。
これは
中学校のレッスンに行った時に
みんなで考えたイメージ、物語です。
それを私なりに色付けすると
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場所は森の中の小さな湖畔。
キラキラと輝く湖畔には一羽の美しい白鳥が。
ひとりのお爺さんが散歩をしていた。
お爺さんの眺める湖には白鳥はいない。
ここにはお爺さんがずっと可愛がっていた白鳥がいた。
でも今はもういない。
お爺さんは白鳥との思い出を思い浮かべながら、時に泣き、時に笑った。
また会いたい、一目で良いから会いたい。
お爺さんは強く願った。
すると何もいなかったはずの湖畔に
一瞬キラキラと輝く一羽の白鳥が現れる……
“ありがとう”
と呟いて
お爺さんはまた歩き出した。
—————
この話を聞いてこの絵をみて音楽を聴くと、曲がまた違って見えませんか?
実際は全然話の違う物語のオペラですが、
時には先入観を持たずに自分で色付けしてみることも大切です。
それこそが”自分の表現したい何か”ですから。
そしてそれは人によって様々。
色んな物語があって良いんです。
イメージを沢山得るためには
沢山の経験をしてください。
沢山の絵画や彫刻、写真などをみてください。
沢山の映画を観たり沢山の本を読んでください。
そうすると
どんどん表現のボキャブラリーが増えていきます。
イメージ!!
それが一番大事です。
by ねこせんせー
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