クラリネット五重奏
さて、9月26日のコンサートが近づいてきたので、これから少しずつ見どころや聴きどころを書いてみようと思います。
このブログを読んでコンサートに来れば、より一層、楽しんでいただけることでしょう(*^^*)
今日は、
"クラリネット五重奏"
という珍しい室内楽の編成についてお話したいと思います。
クラリネット五重奏
というと、主にクラシック音楽の合奏形態として、一般的にはクラリネットと弦楽四重奏(ヴァイオリン2本とヴィオラとチェロ)のアンサンブルのことをそう言います。
クラリネット5本によるアンサンブルも同じように言いますが、作品数は前者に比べて少ないです。
今回のコンサートは前者の編成となります。
そしてこの編成の代表的な作品が
モーツァルトのクラリネット五重奏曲
です。
モーツァルトがいた頃は、クラリネットという楽器が現在のそれとは形が違い、まだ未完成でした。
モーツァルトがとある素晴らしいクラリネット奏者に出会いこの曲を書いたのですが、そのお話はまた後ほど書きたいと思います。
とにかくその頃はこの編成の前に、クラリネット自体が珍しい楽器でした。
しかし、モーツァルトはいち早くこの楽器の真の魅力に気がつき、それを生かした素晴らしい作品を書いたのです。
そしてその作品は、
それから何百年と数々の作曲家を刺激し、新しい同種の作品を生むきっかけとなりました。
ウェーバーやブラームスの五重奏曲もそうです。
しかし、なかなか演奏する機会が少ない編成のため、20世紀以降新しい曲が生まれてもなかなか再演されることもなく、この名曲に並ぶ作品は未だ生まれていません。
それでもモーツァルトやブラームスが書いた五重奏曲は、それぞれの晩年の最高傑作とも言われるほど素晴らしく、沢山の人達から愛される作品となりました。
クラリネットと弦楽四重奏って、
私が思うに相性がいいと思います。
クラリネットという楽器は、とても協調性のある楽器で、基本的にどの楽器とも相性がいいんです。
弦楽四重奏もまたそれだけで完成された編成なのですが、それをクラリネットが時に包み込むように、時に支えとなるようにMIXすることで、新しい音が生まれます。
それは透明感があり、また柔らかく重厚感もあります。
言葉にするのは難しいですが....
ぜひ生で、その音の溶け合いを聴いて欲しいです。
モーツァルトやブラームスの気持ちが分かると思います。
それでは次は作曲家と名演奏家の出会いについて書きたいと思います(^^)
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