第32回日本木管コンクール
昨日行われた第32回日本木管コンクール本選会において、第2位を受賞させていただきました。コンクールの運営に携わってくださった皆様、審査員の皆様、これまで関わってくれた全ての方々、本当に有難うございました。
前々回第3位とコスモス賞をいただきましたが、私はその時の本選の演奏に満足出来ていませんでした。
まだまだコントロールできない楽器と、自分の精神状態の不安定さ。。
そこから始まった新しいステップに、もがく日々が始まりました。
そして迎えた前回は一次予選落ち。
その時情けなさすぎて本当に楽器をやめようかと考えていました。
ですが、その直後にいろんなご縁に恵まれて新しい挑戦をさせてもらう機会をたくさん与えてもらいました。
本当はもうコンクールを受けないつもりでいました。
でもこの木管コンクールは私にとってとても特別だったから。
東条の温かいボランティアスタッフの皆さんや、運営事務局の方々。親切にしてもらった街の方々。思い出も沢山あります。
私はこのコンクールのファンだったから。
色々背中を押されて、応募しました。
コンクールまでの時間は、とにかく計画的に練習しました。
一次予選は私にとって大きな大きな壁でしたから、練習のほとんどはそこに費やしながら他はバランスよく取り組みました。
一次予選当日はあまり緊張していませんでしたが、ステージ上で急に震えがおきたり、視野が狭くなりました。ただ今回10分という長い時間をいただいていたので、だんだんとホールの響きを楽しみながら演奏することができました。
二次予選のモーツァルトは、ホールと仲良くなれたなと実感しながら演奏していました。
終始楽しく演奏していました。
そして本選。
本番間際に急に練習してきたはずなのにそれが空っぽになってしまったような感覚になりました。トップバッターという緊張感もあり、食事も喉を通らず逃げ出したくて涙が出るくらい。
ですが今度は逆に、ステージに上がった瞬間それらを払拭して音楽に集中することができました。
およそ30分間、いつもは本番中に間違えたらどうしようとか、雑念が入り込むことがあるんですが、全くなく。本当に楽しかった。
これまでの私は審査員の先生方にどんな風に思われてるんだろうか、とか、失敗したら終わりだ、とか。
周りの評価や失敗がずっと気になっていました。
今回は、私は私、先生方もお客さんも、どんな演奏でもきっと受け止めてくれるという信頼が今までより強かった。
前回失敗して失うものはないという気持ちも大きかったけど、心は静かで安心して望めました。
あとから配信動画をみて、何でこんなに暴れてるんだ?!と、反省はもちろんあったんですが。笑
でもその瞬間、私はホールの響きを堪能しながら音楽と向き合い集中していました。
だから、それが今の私の精一杯。
できるようになったことが増えた分雑にならず、音楽の内面にもっともっと丁寧に耳を傾けることができるように、そして経験と勉強を積んで音楽が醸成してくよう、これからの暮らしから変えて生きていこうと思いました。
今回の結果は、今まで関わってくださった皆様のおかげと、本当に思います。
仕事の機会を与えてくださり新しい挑戦をさせてくれた方々、共演して刺激をくれた方々、応援してるとメッセージをくれた方々、一緒に考え学び合った生徒さんたち、、他にもたくさん。
いっぱい考えさせてくれて、学ばせてくれて、ありがとう。
これからも、期待に応えるべく、そしてこのコンクールの名に恥じぬよう、音楽家として大きくなりたいと思います。
本当に皆さん
ありがとうございました。
↑帰りの新幹線。
本選の日やっと喉を通った固形物と、溶けてなくなったプレモル。笑
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